子育て中、ふと開いたSNS。
「今日は手作りおやつ♡」
「朝から家族で公園へ」
「子どもが
〇〇できるようになりました!」
キラキラした投稿に、
思わずため息をついてしまうこと、
ありませんか?
「なんで私は…」
「うちはこんなに
ぐちゃぐちゃなのに…」
そんなふうに、
他のママと自分を比べて
落ち込んでしまうこと、
誰にでもあるものです。
Imaged by webbiz
でもその気持ちは、
あなたが“ダメ”なわけじゃなく、
今の時代ならではの
「心の揺れ」なのです。
今回は、
SNSに振り回されない
“ママの心の守り方”を、
心理学と実体験を交えて
ご紹介します。
目次
比較がつらいのは“人間の本能”だから
「比べるのなんてやめよう」
と頭では分かっていても、
どうしても他人の投稿に
引っ張られてしまう…。
それは、
あなたの性格が弱いからでは
ありません。
実は、
人間の脳は「比較して優劣を判断する」
ようにできているんです。
心理学では「社会的比較理論」
と言われ、
自分と他人を比べて安心したり、
不安になったりするのはごく自然なこと。
特に、
育児というゴールの見えにくい活動では、
他人の“今”が、
自分の価値を測る物差しになって
しまいやすいのです。
「SNSは人生のハイライトだけ」と割り切る視点
私たちが見ているSNSの投稿は、
その人の“ほんの一部”、
しかも“最も見せたい部分”だけです。
Imaged by arancione
たとえば、以下のような投稿。
-
「朝5時に起きて作ったお弁当」→
でもその後、子どもがひっくり返して
怒鳴ったかもしれない -
「夫が寝かしつけしてくれて感謝」→
実は、ケンカした後の気まずさ解消の
一環かもしれない
つまり、
私たちは「編集された一瞬」だけを見て、
自分の現実と比べてしまっているのです。
私自身、
SNSで“丁寧な暮らし”をしているママを
見ては落ち込んでいましたが、
あるときふと、
ママインフルエンサーが
「疲れてるときは
韓国ドラマに頼ります!」
と投稿していたのを見て、
「みんな頑張ったり、
休憩したりしてるんだ」
と気づいたことがあります。
見えない努力を知ることで、心がほどける
アメリカの育児支援では
「Behind the scenes(舞台裏)」
の大切さがよく語られます。
完璧に見えるママも、裏では
-
夜中に泣いてる
-
夫婦で喧嘩している
-
子どもに怒って自己嫌悪している
そんな“人間らしい部分”を抱えているもの。
だからこそ、私たちは
「比べて見えないところ」まで
想像する力を持つ必要があります。
Imaged by TicTac
あるママ友は、
SNSでは幸せママに見えていたけど、
実際に話したときに
「毎日怒ってばかりで辛い」
とポロッと話してくれました。
その瞬間、
なぜかとても安心できたんです。
見えていないだけで、
みんな頑張ってるし、
子育てが大変なのは、
どこの家族でも一緒だと
分かったからです。
自分軸で子育てをするヒント3選
では、他人に左右されずに
「自分軸」でいられるためには、
どうすればいいのでしょうか?
今日からできる、
3つのポイントをご紹介します。
① 「わたしの幸せリスト」を作る
自分が何を大切にしているかが
明確になると、
他人の価値観に
振り回されにくくなります。
たとえば…
-
朝ゆっくりコーヒーを飲めたら幸せ
-
美味しいご飯を食べれたら満足
-
家事が全部終わらなくても、
寝る前に子供に大好きだよ
と言えたらOK
こんなふうに、
自分にとっての“幸せの物差し”を
持つことが、自分軸の第一歩です。
是非、
自分が何で幸せになれるのか、
書き出してみてください。
Imaged by keisuke3
② SNSは「観る時間」を決める
なんとなくスマホを開いて、
ダラダラと見てしまう時間が
心をすり減らす原因に。
おすすめは
「SNSは朝と夜に5分だけ」など、
自分ルールを決めて使うこと。
また、
「見て落ち込む人の投稿」は
一時的にミュートにするのも◎。
心の距離感を守るのも、
立派なメンタルケアです。
③ 自分を“ママ”以外の名前で呼んでみる
「ママ」としての自分だけでなく、
「○○さん」としての
自分を大事にすることで、
比較ではなく
自分の人生を味わう感覚
が戻ってきます。
私も最近、
「私は私、○○さん(本名)
として何が心地いい?」
と問いかけるようにしています。
すると、
子どもと遊ぶときも
「こうしたい」がはっきりし、
他人のやり方に左右されることが
減ってきました。
おわりに:「比較して落ち込む私」も、そのままで大丈夫
ママだって、
完璧じゃなくていい。
人と比べて落ち込む日があっても、
それは自然な感情。
でも、
その気持ちに引きずられず、
自分にやさしくなることはできる。
あなたが今日1日を、
あなたなりに生きているだけで、
それは立派な「がんばり」なんです。
だからどうか、
自分にこう声をかけてあげてください。
「わたし、よくやってるよ」って。
あなたは、
本当によく頑張っているから。