あなたは、
こんなことを感じていませんか?
「また怒鳴ってしまった…」
「寝顔を見るたびに後悔する」
「私、母親向いてないのかな」
そんな思いを抱えながら、
今日もなんとか笑顔をつくっている
あなたへ。
私もまさにそうでした。
イヤイヤ期真っ只中の
2歳半の息子と毎日格闘しながら、
つい声を荒げてしまい、
自分はダメな母親だと
責め続けていた日々。
でも、
子育て心理学や脳科学の知識で、
少しずつ視点を変えていくことで、
あの強烈な罪悪感に
振り回されなくなっていったのです。
今回は、
私自身の経験も交えながら、
「怒鳴ってしまったあと、
どう気持ちを立て直すか?」
をテーマに3つの考え方をご紹介します。
目次
怒鳴ってしまうのは“脳の暴走”であって、あなたが悪いわけじゃない
ある日の夕方、
息子がごはんを床にばらまき、
コップをひっくり返し、
さらに「イヤ!きらい!」
と叫びました。
疲れ切っていた私は、
つい
「なんでそんなことするの!!!」
と大声を出してしまいました。
その後も怒りが収まらず、
子どもを椅子からおろして遠くに座らせ
床をきれいにしながら
「なんでこんな
もったいないことするの!」
「せっかく作ったのに!」
と怒り続けていました。
少し経ってから、
何んであんなに怒ってしまったんだろうと
押し寄せる罪悪感に、
自分がどんどん小さくなっていくのを
感じました。
後に,
心理学の勉強で
「怒鳴るのは“脳の仕組み”の問題」
というのを発見し、
怒っているのは私が怒りっぽい性格で
嫌な母親という訳じゃない
と分かり、
少し救われる気がしました。
私たちの脳には、
感情をつかさどる
扁桃体(へんとうたい)と、
理性をつかさどる前頭前野
があります。
ストレスがたまると、
扁桃体が暴走し、
前頭前野が働かなくなります。
これが「怒鳴る」「キレる」状態。
つまり、
怒ってしまうのは
「ママがダメだから」
ではなく、
「脳の防衛反応」なんです。
アメリカ式:「感情を認めること」から始めよう
アメリカの育児スタイルでは、
小さいころから
感情を言葉にすること
が大切にされます。
ある友人のアメリカ人ママは、
こんなふうに言っていました。
「ママだって怒る日もあるし、疲れてるときもある。
でも、それを子どもに正直に伝えてもいいんだよ」
それ以来、
私はイライラが爆発する前に、
「ママ、
今すごく疲れてて怒りそうだから、
ちょっと休憩するね。」
と声に出すようになりました。
すると、
不思議と気持ちが
スッと冷静になれるんです。
怒鳴る前に
「今、私イライラしてる」
と気づいて言葉にする。
それだけで怒りの爆発を
和らげられることがあります。
これを
エモーショナル・
インテリジェンス(感情知能)
と呼び、
アメリカの教育でも
非常に重要視されています。
日本式:関係の修復を大切にする「しつけ文化」
日本では
「しつけ」や「礼儀正しさ」
が重視されますよね。
でもそのぶん、
「怒らない母親が正しい」
というプレッシャーも強く、
怒ってしまうと強い自己嫌悪に
つながる傾向があります。
私も、
「ごめんね」
がなかなか言えずにいました。
でも、
ある日思い切って息子に
こう言いました。
「さっきママ、すごい大きな声出しちゃってごめんね。ママもイライラしてたんだ」
すると息子は
「うん…ママ、いいよ。
大丈夫だよ。」
と言ってくれたのです。
その瞬間、ハッとしました。
完璧なママじゃなくていい。
失敗のあとに
「ちゃんと修復する姿」
を見せることが大事なんだ
と。
これは心理学で
「ループ・オブ・リペア
(修復の循環)」
と呼ばれ、
親子関係の信頼を深める上で
とても重要なプロセスです。
怒ってしまったあと、自分を責めすぎない3つの考え方
① 怒鳴ったからといって“全部台無し”ではない
一度怒鳴っても、
そのあと「関係を修復」すれば、
信頼関係は取り戻せます。
むしろ、
修復の過程が
「安心感のある親子関係」
をつくるチャンスになるのです。
② 怒りは「悪」じゃなく、「お知らせ」
怒りは、
「これ以上ムリ!」
という心のサインです。
私の場合、
娘が何度も癇癪を起こす時期に、
実は自分の睡眠時間が
平均4時間しかなかったことに
気づきました。
※下の子とは1歳9か月差で、
イヤイヤ期が授乳期でした。
怒りは、
「もっと休ませて!」
という自分からの
メッセージでもあります。
③ 小さな“できた”を積み重ねていく
自己効力感
(=自分には乗り越える力が
あるという感覚)
は、ママの心を支えてくれます。
-
今日1回も怒鳴らずに朝を乗り切れた
-
コーヒーをゆっくり飲めた
-
子どもに「ありがとう」が言えた
どんなに小さくても、
自分を認めてあげること。
それが次の
冷静なママに繋がります。
おわりに:怒っても、ちゃんと伝わっている
子どもは、
ママが怒ることよりも、
「そのあとどう関わってくれるか」
をちゃんと見ています。
完璧じゃないママでもいい。
泣いて、怒って、謝って、
また笑って。
その繰り返しの中で、
親子の絆は深まっていきます。
怒鳴ったあとに、
「ごめんね」と言えるあなたは、
もう十分素敵なママです。
自分を責めるより、
自分を抱きしめてあげてください。
あなたは十分に
がんばっています。
子育てのなかで
完璧を目指すのではなく、
「人間らしさ」
を認めていくこと。
それが、
親子の信頼を育て、
イライラ育児から卒業する
一歩になります。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)ペコリ。:.゚ஐ⋆*